漢数寺

動画の解説とか書きます

カクサバあとがき

 こんにちは。寺崎Pです。

 

 今回の記事は双星演舞の7つの企画の内の1つ、KAKU-tail VS MSC ~令和の陣~に参加した時のあとがきです。

 


 そもそも双星演舞って何?とかそういうのはまあ、HPを見てくださればいいかと思います。

souseienbu.wp.xdomain.jp

 結果だけ先に書くと、ぼくはハバネロ一門次鋒として出陣して、光のメカPさんと阿羅他さんと戦って、負けちゃいました。悔しいね。

 

 

ちなみに投稿した動画はこちら。

 

www.nicovideo.jp

 

 ……書く事が多いので、順を追っていこうと思います。

 

・参加した経緯
・提出したお題、アイドル
・動画を作る上で気を付けた事とか
・まとめ

 

 

・参加した経緯

 去年の12月頃、ファミエリさんからDMでお誘い頂いたのがきっかけでした。以下、DMでのやりとり。ファミエリさんの発言は意訳です。

 

ファミエリさん「ハバネロ一門としてシャニマスの動画を作ってくれませんか?」

 

ぼく「誘ってもらえてとっても嬉しいですけれど、ぼくハバネロ一門枠でいいんですかね?ハバネロさんはぼくが同じチームに入るかもしれないって知ってるんですかね……?」

 

ファミエリさん「ハバネロさんから『破門された寺崎さんがハバネロ一門で出たら面白くね?』みたいな事言われたので依頼しました」

 

ぼく「なるほどなるほど……了解です!それなら僕としても断る理由はないです。是非ともやらせてください!」

 

 みたいなやりとりがあって、言ってもまあファミエリさんのリップサービスと言うか、破門されてる(いや入門してないんだけど???)ぼくを気遣ってくれてるんだろうな……とか当初は思ってたんですけど、実際企画に参加してDiscordのテキチャ遡ったら本当にその通りだったし、ハバネロさんの『この人勧誘したいリスト』も覗いたら普通に『まずこの人達に声かけよう』枠に自分がいて、理由もまんまファミエリさんから聞いた通りだったのでぼくは「あの人マジでさあ!!!!」と叫んだ。

 

 

 通話で叫んでたのでぼくのその叫びを聞いてた人もいるかと思います。双星演舞の主催さんとか。

 


・提出したお題、アイドル

 

 提出したお題は【戯】でアイドルは【黛冬優子】でした。

 

 お題の【戯】は最初【戯言】にするつもりでした。ぼくの中でバイブルと化している小説のシリーズ【戯言シリーズ】から取ろうとした……のですが、ぼくが戯言シリーズを大好きな事は結構身内周りにバレているので、予想をズラしたいという気持ちから【戯】だけになりました。

 

 

 後日主催者に出会って雑談してた時、「もっと奇抜なお題出ると思ったけどなー」とか言われて【宇宙怪獣】とか【ナパーム弾】にしたらよかったとすら思った。いやでもこのお題、アイドルと違って自分にも回ってくる可能性を考えるとあんま変なお題は出せない……というかぶっちゃけ自分に回って来てほしいお題選んだんですよねぼくは。

 

 ちなみに【戯】が自分に回って来てたら上記した戯言シリーズのアニメの曲でMAD作るつもりでした……が、まあ果穂とはちょっと合わないよなあ。その場合はどうしてただろう?わかんないや。

 

 冬優子を選んだ理由はもっと簡潔で、ぼくが冬優子の動画作りたくなかったからです。

 

 自分が出したお題は自分に返ってくる可能性があったけど、自分が出したアイドルは絶対に回ってこないので(運営に確認した)安心して第一希望から冬優子、あさひ、甘奈を選択しました。あさひと甘奈の順番はちょっと詳しく覚えてないですけれど。

 

 別に冬優子もあさひも甘奈も普通に大好きなアイドルなんですけど、個人的にこの三人で二次創作はしたくない……というか自分がやりたい事とか考えた時、この三人来たら困るなあという感じだったので選出しました。ぼくにもアイドルへの誠意とかあるんですよ。

 

 あとはもし誰かが三峰とか円香を出してた場合、自分がそれを引きたかったので出すわけには行かなかったというのもあります。結果として三峰は誰も出して無かったので、ぼくが出せばよかったな……とちょっと後悔する気持ちがないでもないですね。まあ贅沢な悩みだと思いますけれど。

 


・ボツ案の話とか、動画を作る上で籠めた意図とか解説とか。

 

 ぼくの所に来たお題が【光】で【小宮果穂】でした。

 

 【光】、もしくは【小宮果穂】単体ならよかったんですけど、【光】+【小宮果穂】というのが良くなかった。いや良くなかった、というのもおかしい話ですけれど、マジで決まった時「うわあ、これは大変な事になったな……」と頭を抱えました。

 

 そもそも、小宮果穂はヒーローに憧れてアイドルになった天真爛漫な少女であり、そんな彼女の動画に光なんて真っすぐなテーマが組み合わさったらもう、真っすぐな動画を作るしかないじゃん!と。

 

 
 ぼくそういうの一番苦手なんですよ!!!!

 

 色々頭を悩ませながら、1か月ほど考えて、ふと気付きました。

 

 そう言えば前提として「ハバネロ一門じゃない奴がハバネロ一門ってチームにいたら面白い」から、ぼくが呼ばれているんだし、ハバネロ一門らしい王道の静止画MADを作ったらそれが崩れてしまう。

 

 つまり最初から邪道上等な動画を出すしかないんだし、何も無理にテーマやアイドルをまっすぐに解釈する必要無くないか?と。

 

 そもそもぼくはMVに実写素材とテキスト(テキストアニメーションじゃなく、ポエムとかの方)を組み合わせた動画をメインで作ってるので、MVが存在しないシャニマスの動画を作るのは結構ハードルが高い……いやまあじゃあなんで引き受けたんだって話なんですが、まあ、誘ってもらえて嬉しかったので頑張るか~とかそんな感じの軽いノリでした。双星演舞というイベントの規模を考えたら、そんな軽率に参加するような話では無いのですが……引き受けた当時はそんなのわかんなかったですからね。

 

 

 ちょっと話が逸れちゃった。

 

 

 とにかく、何から何までぼくの好きなように(吹っ切れた)、ただし王道にならないように。でも勝てるものがいい。企画の趣旨的に、続きを見たくなるような感じがベスト……と考えた時、最初に浮かんだのは「映画のCM」みたいな物を作れないか?ということでした。

 

 丁度その頃、ぼくが好きなガンダムの新作映画、「閃光のハサウェイ」のCMやらPVがYoutubeに上がっていて、それを見ながら「閃光のハサウェイのパロSSを果穂主演で書いて、それが映画化された体裁でCMっぽい動画を作ったらどうだろう? 丁度タイトルに【光】って文字もあるしピッタリじゃん」とか1か月くらいこねくり回してました。

 

 結局、「映画のCMって本編があるからこそ興味を惹くのであって、絶対に本編が無い事がわかりきってるのに票入れてもらえるかな……?」という気持ちが湧いてきてしまったのでその案はボツになりました。いま、カボチャ頭の全身タイツ野郎が反省を促すダンスを踊る映像がバズりまくってる辺り、ボツにして正解だったかもなとは思っています。絶対Pに反省を促す果穂BBとか作らないからな。

 

 

 そんな風に色々悩んだ末に、今の動画の形式になった訳ですね。

 

 

 動画のお題として挙げられているのは【光】だけでしたが、最終的に【修学旅行】と【皮肉】とかも要素としてあるなあと思ってます。上で書いた通り、一門らしい王道の静止画MADには絶対しないつもりだったので【アンチハバネロ一門】とかも動画のテーマと言えるかもしれません。


 【光】に関しては冒頭30秒の果穂の語りの通り、『夜闇を照らす光』という形で入れ込まれています。これはぼくが小学生の頃、修学旅行で京都に行った時の思い出が原点になっています。【修学旅行】ってそういう事なんですね。子供が初めて遠出した時のイメージと言いますか。

 

 夜の町を照らす街灯の眩しさ。それが始めて訪れる土地の物なら猶更輝いて見えるものです。でも、12歳の子供は夜の町を出歩く事は出来ません。危ないですから。

 

 消灯時間が過ぎて皆寝静まった後、一人眠れなくて部屋の窓から京都の夜の街並みをぼーっと眺めていた記憶。

 

 

 気付いた方もいましたが、あの実写素材は名古屋の日本ガイシホール周辺の物です。シャニ3rdライブ名古屋公演の場所ですね。

 

 あれはシャニマス初の地方公演だったし(だよね?)、ライブは夜の20時くらいまでやっていました。
 

 果穂も、初めて来た土地の、夜の町を照らす街灯の眩しさをライブが終わった後に目の当たりにしたでしょう。夜の町を探検してみたいと思ったかもしれません。かつてぼくが京都の夜の町を見て、そう思ったように。

 

 冒頭30秒は丁度そこの切り取りとなっています。ああいう風に意味深な所を抜き出せば興味を惹けると思ったんだけどな。まだまだでしたね、見立てが甘いとしか言えない。これは間違いなく反省点。

 

 ここから先は負けて、配信で公開される事の無かった30秒以降の動画の解説です。なので双星演舞の話とかはまとめ以外もうなくて、ただ「こういうイメージで動画を作ったんだよ」という話だけになります。なので興味がないならここでブラウザバックするなり、まとめのところまでスクロールしちゃってください。


 話を戻します。果穂はまだ未成年だから、夜の町を出歩いたりする事は出来ません。だからきっと、夢に見たのだと思います。ここら辺が動画のタイトルの『夢見る夜は終わらない』の由来ですね。

 

【皮肉】の方はなんなのか、と言うとまあ、ぼくは大人になって夜の町を自由に出歩くことが出来るようになったけれど、果穂は永遠に歳を取ることは無いから(高山P、今のところ時間の流れを書くつもりはないです、ってどっかのインタビューで言ってた記憶があります)、夜の町へ出向く事は出来ないのに、こんな動画作るの普通に皮肉以外の何物でもないな……と思っちゃったからですね。【皮肉】をテーマに混ぜ込んでやるぜ~!ってわけじゃなくて、結果的にそうでしかないなって話。
 

 

 使っている曲の名前は『朝が来るまで終わる事のないダンスを』だし、サビシーンで出てくる果穂が踊ってるのも、切り抜きが微妙に甘くてステージが見えちゃってるのも、全部皮肉にしか見えない……作ったのぼくなんですけどね。

 

 それに気付いたのはタイムライン全部埋めて後は細かいエフェクトとかの調整って段階だった。なのでもうあきらめて振り切りました。

 

『朝が来るまで終わる事のないダンスを』のMVでは、夜が明けて朝になって終わるけど、この動画は夜のまま終わるのもそういう意味合いだったりします。

 

 

『夢見る夜は終わらない』のです。永遠に夜は明けないし、果穂は踊り続ける。

 


・まとめ

 

 

 色々あったけど楽しかったな~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 こういう大きな企画に呼ばれた経験が殆ど無いので声をかけてもらって本当にうれしかったです。というか企画に呼ばれた経験がそもそもあんまり無い気がする。普段自分の作ってる動画とか考えたらやむなしなんですけどね。

 

 嬉しすぎてカスみたいなフライヤー作ったら思ったより悪目立ちしてしまって滅茶滅茶恥ずかしい気持ちになったり、双星演舞当日に参加者の通話部屋でずーっと「すげえ!!」とか言いっぱなしになってたり、本当に色んな事があったけど、やっぱ「楽しかった」に纏められると思います。これしかねえわ。

 

 ぼく個人が負けちゃったのは最初に書いたけど、チームとしては勝ちましたしね、ハバネロ一門!よかったよかった。

 

 当日参加者の通話部屋でハバネロさんとお話して知った話ですが、「まあ寺崎さんは変化球投げてくれるだろうな」的な事も考えてぼくにオファーを出したらしいので(確かそんなような事を言っていた……気がする。詳しい文言は忘れちゃったけど)、そういう意味でも変化球はちゃんと投げられたんじゃないかと思います。負けてるんで世話ねえっちゃねえんですけども。 

 

 双星演舞、いい企画でした。参加者贔屓抜きにしても、こんなの規模の大きい愉快な企画はそうそう無いんじゃないでしょうか? 少なくともぼくは知りません。


 これからもこういう企画の時に呼んでもらえたらいいなー、と思ってしまうくらいには満足しているのでした。感想終わり!